2013年5月13日月曜日

Photo Gallery International 濱田祐史 「Pulsar + Primal Mountain」

 「見る」ということはどういうことなのか?「見えない」とはどういうことなのか?という謎を視覚表現である写真を通して探求することをテーマに作品制作を行っている写真家。
 今回の展示は「Pulsar」と「Primal  Mountain」という2つのシリーズで構成されてる。「Pulsar」シリーズでは、独特のビジュアルで具体的には形を持たない「光」というものを表現していて、普段、目では認識しづらいその光景は私たちになじみ深い景色をある種、幻想的のものへと変え、その光の有り様に驚かされる。
 また「Primal Mountain」シリーズは、一見すると山の風景写真のように見えるが仕掛けがあり、視覚による絶対的信憑性に頼ることへの危うさ、目で認識することに対する先入観の影響力、概して「見る」ということに対して再考させられるシリーズになっている。どちらのシリーズも明確なテーマに裏付けされたコンセプチュアルな作品群であり、改めて、現代アートのジャンルの一つとしてある写真という媒体のあり方について考えさせられる展示だった。

 http://www.pgi.ac/content/view/373/1/lang,ja/

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