2013年3月27日水曜日

Tokyoarts Gallery [BURST]

 1970年代・80年代生まれの写真家5人によるグループ展。
アウトサイダーと呼ばれる集団に入り込み、生活を共にしながら被写体との関係を築きあげ、至近距離での撮影を行っている。
 ここ最近、自分の作品も含めてだが抽象的な表現に寄った作品を目にすることが多くなってきた中、5人ともがストレートな視点を展開させていたことが新鮮に映った。一見するとライブでスナップ的なヴィジュアルが多く、被写体の生活に入り込み撮影するそのスタイルに、実直なドキュメンタリー性を感じた。
 いくつかの文化・世代・風土と、異なったフィールドで作製されたこれらの作品からは一様にメランコリーな雰囲気が漂う。のどの渇きにも似た生への衝動を感じる展示だった。

http://www.tokyoartsgallery.com/index.html

2013年3月24日日曜日

Artiststatement

 グラフィカルなビジュアルに惹かれるものを感じ、作品制作を続けている。
写真というメディアの中で私が興味を持つのは、類似した被写体を採集・比較することから見えてくる問題提起やメッセージ。私たちが暮らす何気ない日常の中にあるピクトリアルな一瞬。
 コンセプチュアルな作品群は、現代に生きる私の関心事を表現することで社会との繋がりを意識し、私の中のアイデンティティを再認識する助けになると同時に、これをコミュニケーションツールとして使用することで、さらに理解を深めることを目指している。
 また、スナップを意識した作品群は私的な視覚を頼りに、私の感覚によってその存在が認められるものを記録することによる、写真が持つ表現力の中においての自由への渇望である。自己の感性による作品を写真史のどこに位置付けることができるかを探り、言語化を試みることで表現者としての個性の確立を図る。

http://photograph0229.s2.weblife.me/